1949(昭和24年)/12/5公開 79分 モノクロ スタンダード 映倫番号:60
配給:東京映画配給 製作:東横映画
復員の船中で戦友であった鬼頭千万太が病に倒れ、「三人の妹が殺される」と言葉を遺して亡くなったのを受け、金田一耕助は彼の郷里である獄門島を訪れる。この島は鬼頭家が本鬼頭と分鬼頭に別れて権力争いを繰り広げ、千万太の家である本鬼頭では彼の祖父にあたる嘉右衛門が病床にあり、千万太の遺言通り月代、雲枝、花子の三人姉妹がいた。父の与三松は精神を患い座敷牢に閉じ込められていた。本鬼頭は千万太の従兄弟早苗が仕切っており、彼女の兄の一は鬼頭の跡目を継ぐものであるが、今は行方不明であった。分鬼頭には当主の儀兵衛と妻のお志保、気の弱い美青年の章三が住んでいた。そして本鬼頭の嘉右衛門が息を引き取った時点から、凄惨な事件の幕が上がった。葬儀の夜、まずは花子が殺された。だが海上ギャング団の出現や数多くの証拠品にもかかわらず、島唯一の清水巡査は金田一を犯人と決めつけ留置場に押し込めてしまった。金田一は駆けつけた助手白木静子に助けられたが、第二の殺人事件が発生、雪枝が殺されてしまった。海賊ギャング団の中に早苗の兄の一がいると思っていたがその姿はなく、遂に第三の惨劇が起きてしまう…。
「獄門島」シリーズ(2)