1950(昭和25年)/2/26公開 91分 モノクロ スタンダード 映倫番号:137
配給:東京映画配給 製作:東横映画
アスファルト伯爵、五郎蔵、シボレー政、ギタ吉、そしてサブの五人組強盗は新聞をにぎわす大悪党。運転手殺しで大金を得た五人は各自の享楽にふけていく。リーダーの伯爵は情婦のおせいと共に熱海へ向かった。一番若いサブは街中で不良少女のナナ子と出会う。材木会社の社長の義娘であったナナ子だが、血のつながった母親からの愛情はすでになかったのだ。サブはナナ子を伯爵に紹介するが、伯爵は直ぐにナナ子に手をつけ、ナナ子も情婦を気取る。家から盗んだ貴金属で伯爵の機嫌をとろうとするナナ子だったが、熱海で新民党総裁の樽澤に取り入っていたおせいが帰って来た事で、伯爵はナナ子をあっさり捨ててしまう。サブはそんなナナ子を暖かく受け止める。おせいを使って樽澤総裁をゆすった伯爵は、ついにナナ子の家に目をつけた。夜中に伯爵たちを迎え入れるように脅迫されたナナ子だったが、警察の大野刑事に相談することに。だが、いつしかサブのことを思うようになっていたナナ子は彼だけは助けたいと願うのだが、時すでに遅く、伯爵と共にサブは警備もうに気付かず、忍び込もうとしていた…。