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軍艦すでに煙なし 

1950(昭和25年)/10/21公開 100分 モノクロ スタンダード 映倫番号:316 
配給:東京映画配給 製作:新映画社

軍艦すでに煙なし 
(C)東映

ストーリー

かつて軍港であったK町は、今は巨大な軍艦達の解体作業場として、数多の工員たちが働いていた。かつて特攻隊長だった須波真三も、海軍少佐であった鳴木賛平も他の工員と同じように働いている。戦争中に多くの若者たちを戦争に駆り立てた自責の念と、かつての自負心の拠り所であった軍艦を解体することで自分たちを鍛えなおすという意気込みを併せ持ちながら、彼らも労働が終わるとその日の賃金を持って町の酒場「ひさご亭」へ向かう。此処の娘住江は須波に思いを寄せ、街芸者栄太郎は鳴木を愛していた。鳴木も栄太郎に再婚して行方知れずの妻よし子の姿を重ねていた。だがそんな日々は作業場の組長小島が負傷し、憎まれ者の松田が組長代理になったことで一変、土地の顔役の荒井に買収され松田は荒井と共に解体作業の妨害を始める。そんななか、酔っ払った須波は寂しそうな顔をした女に介抱されていた。その後須波が負傷した時も女が見舞いに現れ、女は軍艦ハルナの解体作業が済んで浮揚したときに蒔いて欲しいと、須波にカーネーションを渡すのだった。鳴木はその女がよし子かもしれないと思うようになった。そして、荒井達の妨害にも負けず、ハルナの解体作業が完了する…。

軍艦すでに煙なし 
(C)東映
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