1951(昭和26年)/6/15公開 79分 モノクロ スタンダード 映倫番号:464
配給:東映 製作:東映
兇悪無道の脱獄囚に不適なる戦を挑む瓜二つの顔をもつ男、戦慄の非常線に交錯する人間像。
恵美寿百貨店に勤めていた田村文吉は、脱獄囚の狭間伝という男に瓜二つであったため、狭山に間違われて連れ去られてしまうが、当の狭山本人が現れたため、文吉は逃げ出すことができた。だがそのときに今度は狭山を追っていた島刑事に捕まり、警察に連行されてしまう。勿論人違いだと判明して直ぐに釈放されたが、文吉は身分証明のバッジをつけて百貨店に復帰することにした。ところが、今回の出来事が人々に知れ渡っていて、好奇の的となって一目見ようと百貨店に人が押し寄せる事態に。店の売上も伸び、文吉は思わぬ賞与を貰うこともできた。だがその頃、狭山は文吉を利用して自分を裏切った男たちに復讐することを企んでいた。狭山は文吉を拉致し、身分証明のバッジを奪って文吉に成り代わることに成功、裏切った男たちを次々に殺したばかりか、闇商事の社長大倉を脅迫して宝石の換金を強要した。だがその直後に島刑事と遭遇。文吉として保護され警察に連行されてしまった。狭山はこれを利用し、文吉を狭山に仕上げて警察に捕まえさせようとするのだが…。