1952(昭和27年)/1/3公開 87分 モノクロ スタンダード 映倫番号:574
配給:東映 製作:東映
尊皇佐幕の声高く殺戮に明け暮れた京洛の巷、守之助を中心に混沌たる世を描いた豪放時代野心作。
尊王佐幕に揺れる文久三年。幕府は京都鎮圧の浪士組を作るために志士を募った。集まった志士の中には、試衛館長の近藤勇、その友人の土方歳三や沖田総司、そして天狗党くずれの芹澤鴨ら常州浪人らの姿があった。直参の秋葉守之助は二年間の長崎遊学の間に、恋人の良乃が旗本の能勢半之丞と婚約したことを知り、三百石取りの家を出て、仏門に帰依した友達一禅の許に転がり込んだ。奥山の女芸人、春駒屋のおくらの楽屋に入りびたっていた守之助だったが、良乃がまだ彼を想っていると知り彼女のもとに急ぐが、半之丞に阻まれ、無念のままおくらの一座と旅に出るのだった。京都にやってきた守之助は、芹沢派と対立して京都守護職松平肥後の下で新撰組を組織していた近藤派に、土方歳三の勧めで入隊することにした。一方、良乃と祝言をあげ、京都所司代与力として京都に赴任して来た半之丞だったが、芹澤の策略により誓願寺横丁で暗殺されてしまう。事前に芹沢の企みを知った守之助は半之丞を救わんと急ぐが間に合わず、しかも半之丞に守之助こそが自分を殺そうとした相手だと誤解されたまま、半之丞は息を引き取ってしまった…。
「新選組」シリーズ(3)