1952(昭和27年)/10/16公開 103分 モノクロ スタンダード 映倫番号:716
配給:東映 製作:東映
朝霧につつまれた赤城山、張りめぐらされた十手の網をくぐって忠治は秘かに山を降りる。御用提灯に追われる哀愁の股旅篇。
勘太郎を背に抱え、赤木の山を下った国定忠治。彼は勘太郎の母おしのがいるという噂を聞きつけ、信州へと向かっていた。信州街道に忠治現るとの報に御用提灯は色めき立ち騒然とする中、忠治は玩鉄や文三らに守られながら、大戸の関所などの難所を潜り抜けた。途中で旅の女お半が道連れになりたいとあとをついてくるが、実は彼女は八州役人の命により忠治を探していたのだが、妙念寺の一件以来忠治一筋になっていた。加部安左衛門の許に現れた忠治に次々と捕縛の波が押し寄せるが、お半や子分達の活躍で難を逃れた。そして、新田屋の女将おしのこそが勘太郎の母であることを知り、新田屋に草鞋を脱いでおしのと出会う。最初は勘太郎への思いを捨てていたおしのだったが、忠治捕縛を企む万吉の入れ知恵でおとりとなったお志乃は非を悔い涙する。だが、忠治を捕まえんと御用提灯の集団は刻一刻と新田屋に集まりつつあった…。
「忠治旅日記」シリーズ(2)