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素浪人奉行 

1953(昭和28年)/7/12公開 97分 モノクロ スタンダード 映倫番号:1006 
配給:東映 製作:東映

鉄火奉行遠山左衛門亟と素浪人神尾左近の二役で大活躍する右太衛門を主軸に、謎の魔童子の跳梁を絡ませた興味万点の大江戸捕物帳。剣あり、恋あり、猟奇あり、唄あり、笑いありという娯楽時代劇の黄金篇。

素浪人奉行 
(C)東映

ストーリー

江戸の娘達は、夜毎跳梁する魔童子の恐怖に震えおののいていた。不気味な横笛の音色と共に現れ、浚われた娘はそのまま消息を絶つという。その存在に、時の老中筆頭水野越前守は、南町奉行所鳥居甲斐守と北町奉行所遠山左衛門之丞を呼び出した。遠山左衛門之丞に対して水野越前守は厳しく叱責する。そして鳥居はこの機会に左衛門之丞の失脚を図ろうとしていた。遠山は魔童子捕縛の命を一身に受けることに。さて、旅籠丁字屋の娘お糸が鳥居の手先の目明し伝吉に番所へ連れられようとしたところを、旅姿の浪人神尾左近に救われた。左近は、この後行く先々で「金さん」という男に間違えられてしまうのだが、深川の羽織芸者お扇にも間違えられ、そのままお扇の家に伴われた。家の中で魔童子らしき影を見つけ後を追った左近は、謎の黒覆面に襲われ退けるも、お糸が浚われてしまった事を知る。事件の捜査にやってきた遠山は左近に驚く。左近は遠山に瓜二つだったのだ。遠山は鳥居一派の陰謀を左近に打ち明け協力を願い、左近は承諾。彼は榎長屋に住み込み魔童子の動静を伺うことに。この長屋に住むお駒という女侠客も左近に密かな思慕を抱くが、彼女こそが魔童子の正体ではないかという疑いが出てきた。彼女の後を追った左近は魔童子の襲撃を受け、相手が八双無辺流の使い手と気付く。だが魔童子を追う中でお駒を見つけ、魔童子をとり逃して長屋に戻ると、今度はお扇が浚われてしまっていた…。

素浪人奉行 
(C)東映
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