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継母 

1954(昭和29年)/10/26公開 109分 モノクロ スタンダード 映倫番号:1516 
配給:東映 製作:東映

三人の子供を持つ家庭に継母という冠をつけて嫁いだ女性が、束の間の幸せを破られてたどる哀しみの道。純潔の処女を狙う不良青年から義理の娘を守ろうとする継母の真実は何故素直に受け入れられないものなのか?雑誌・婦人倶楽部に連載されて人気を博した竹田敏彦の小説を映画化。

継母 
(C)東映

ストーリー

化学繊維研究所の技師・志賀邦彦には長女で女子大生の恵利子を始め保夫と喜美子という三人の子供がいたが、妻の康子は美貌のピアニスト・天城鋼平に惹かれ、子供たちを置いて天城のところに行ってしまった。志賀は研究所員の篠原の世話で、以前彼の助手をしていた未亡人・島崎和子を妻として迎えた。和子は献身的に子供たちに接し、一家は再び幸せな暮らしを築くかのように見えた。恵利子は男に走った生母・康子のことを憎悪したが、親類の紹介で知り合った資産家の息子・古野喬弘から妹の由紀子を、康子を通じて天城の門下生に入れて欲しいと頼まれた。喬弘に好意を抱く恵利子は仕方なく康子と再会、いまだ置き去った子供たちに愛着を残す康子は、由紀子を通じて恵利子たちとの仲を回復しようと努めた。喬弘と恵利子の恋は急速に発展していくが、それに気付いた和子は二人のためにと興信所に喬弘の素行を調べてもらう。だがその報告は、喬弘の素行が決して良いものではないというものであった。素行を調査していたことを知った恵利子は和子に疑惑を持ってしまい、古野の別荘で康子と再会、恵利子は康子の力で喬弘との結婚を成就させたいという野心を持って康子と接するようになる。恵利子は喜美子も康子のもとに連れて行き、和子の言葉に耳を傾けようとしない。そして前の夫の弟・勝男が付きまとい、邦彦からも疑惑の目を向けられた和子は、耐え切れず志賀の家から姿を消してしまう…。

継母 
(C)東映
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