1956(昭和31年)/2/25公開 56分 モノクロ スタンダード 映倫番号:2101
配給:東映 製作:東映
時代劇のプリンス・大川橋蔵が、評判の痛快捕物帖の主人公、若さま侍に扮して活躍する捕物シリーズ。この作品は、同シリーズの「地獄の皿屋敷」の後篇にあたる。出演は、若さまを演じる大川橋蔵のほか、星美智子、長谷川裕見子、東宮秀樹(石井一雄)、原健策、加賀邦男、横山エンタツなど。監督は深田金之助。
若さま危うし!彼方の樹上で短銃が今まさに火を吐かんとした一瞬、突如現れた宗十郎頭巾の手から小柄が飛んだ。ドッと落下する黒覆面…。若さま飛鳥の必殺剣に黒覆面の一隊は斬り立てられ、退いた。ここでも、件の宗十郎頭巾は無言のまま若さまの前から姿を消した。問題の呉須の皿の将軍家上覧の日まで後二日。山岡家には悲愴な空気が漲っていた。皿を上覧出来ないとなると一家断絶は必定と、山岡家に高家の横川出羽守が訪れ、娘・小百合との婚礼を条件に助力を申し込む。だが、この申し出を何の成算あってか小百合はきっぱりと断った。小百合を見つめる出羽守の好色な目に一瞬不敵な笑いがかすめる。小百合は、今一度布袋屋と掛け合うと意気込む弟・隆之助に最後の望みをつなぎ、若さまに再度の借金を申し出た…。
「若さま侍捕物帖」シリーズ(10)