作品検索

作品紹介

冒険時代劇 日輪太郎

Adventures of Samurai Nichirin Taro

1956(昭和31年)/7/20公開 54分 モノクロ スタンダード 映倫番号:2347 
配給:東映 製作:東映

風雲急を告げる戦国末期、紀伊連山の一峰・大日岳の山中に父親と二人で平和な暮らしを送っている日輪太郎と呼ばれる若者が、ふとした事から野武士・蜂須賀小六の配下となり、正義のために悪者たちを撃ち滅ぼし幾多の困難を乗り越えて、悲運の亜矢姫を救うという、子供たちの夢と憧れを描いた痛快冒険活劇。主人公の日輪太郎を、当時子供たちの人気を集めた伏見扇太郎が演じる。

冒険時代劇 日輪太郎
(C)東映

ストーリー

戦国時代も終わりの頃、紀伊山脈の大日岳に住む日輪太郎は、父親と二人で平和に暮らしていた。汚れを知らぬ太郎は里の商人たちに騙されることも多く、そのたびに酒屋久助の娘・お光がかばっていた。今日もお使いの帰り道、酒に酔った野武士・熊田陣内に喧嘩を売られて逃げる途中、土地の豪族・長田久右衛門の客人であった亜矢姫の行列に当たってしまい、お光にもらった酒をこぼしてしまった。亜矢姫は太郎に一枚の小判を与え通り過ぎる。山に帰った太郎は、自分も侍になりたいと言い出した。実は太郎は、17年前に大鷲にさらわれてどこからとも無くやってきたのだ。父は太郎に真実を打ち明けると、病身の身が太郎出発の妨げにならないように自ら命を絶ってしまう。一人になった太郎は山を降り、お光の下に身を寄せるが、ある日陣内と再会し、その縁で野武士頭領・蜂須賀小六の部下になる。だが小六は美濃の斉藤道三の命により、長井家最後の血筋である亜矢姫をさらうためこの里にやって来たのだった。何も知らぬ太郎は長田邸に忍び込み、長田久右衛門を斬ってしまう。亜矢姫を手に入れた小六は、太郎を引き連れ海路で美濃に向かう。ところが道三は、亜矢姫の処分を懐刀の怪人・どくろ丸に託していた。恐怖と不安に震える亜矢姫を見て、何とか助ける手段をと考えていた太郎。隙を見て陣内を斬り、姫と共に海中に飛び込むのだが…。

冒険時代劇 日輪太郎
(C)東映
ページの先頭へもどる
一般社団法人 日本映画製作者連盟・会員(4社)