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海の百万石

Stones from The Sea

1956(昭和31年)/9/11公開 102分 モノクロ スタンダード 映倫番号:2357 
配給:東映 製作:東映

徳川後期、台頭する町民の代表として常に権力に対抗して闘った銭屋五兵衛の不撓不屈の半生を描いた舟橋聖一原作の小説を映画化。加賀藩の紋章を掲げて全国津々浦々、更には諸外国にまで巨船を派遣した、海国日本の先駆者・銭屋五兵衛。世人のために尽くし、巨万の富を日本へもたらそうとする彼の姿を片岡千恵蔵主演で描いた感動の文芸巨編。

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ストーリー

金沢城下、加賀百万石の行列で、前田藩隠密の総元締めとして横暴を極める大原伴右衛門に対し憤然と怒りをあらわにする若者がいた。名を銭屋五兵衛。質商・銭屋の息子でありながら、かねてから海外貿易に雄志を燃やし、自らの代で廻船業に転業を果たす野心児だ。その五兵衛にも扇子屋の娘・おまさという愛する人がいた。一度は大原に召されかけたおまさは、逃げ出して五兵衛の元に駆けつけ、二人は夫婦となった。武士の体面上引き下がる大原だったが、その憎しみは深くなっていく。そしてもう一人、銭屋の女中・おきねも五兵衛を愛するがゆえ、この幸せに泣く女となった。五兵衛は千百石積の巨船「宝順丸」を操り日本の海狭しと活躍、大原の羨望と憎しみは強くなる一方だった。そんな折、五兵衛の一粒種・要蔵と海岸で遊んでいた非人の子の長吉が海にはまって亡くなった。大原はこれを契機と、長吉の母・お才に銭屋の密貿易の証拠を探らせる。また大原は永代船切手の代償に賄賂をほのめかして断られ、部下の津本に五兵衛の暗殺を命じるのだが、おきねの短筒によって防がれた。文政八年、外国船打払令が発布されるが、家老・長大隈や大原の反対にも屈せず、奥村丹後守による藩政立て直しの建言もあり、まずは難を逃れた。やがて奥村が藩の執権職となり、永代お船切手を拝領した五兵衛は藩の財政建て直しに奔命するのだが、黙って引き下がる大原ではなかった…。

海の百万石
(C)東映
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