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喧嘩道中

The Fighting Man on The Trial

1957(昭和32年)/5/12公開 80分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:10158 
配給:東映 製作:東映

薄幸の妹を尋ねる旅鴉草間の半次郎がふと見染めた鳥追い娘・おたかと、惚れて嫌って喧嘩して、恋と憎しみに泣く街道旅。男度胸の一本刀が意地に舞う。

喧嘩道中
(C)東映

ストーリー

江戸蔵前で札差屋を営む豪商・戸倉屋彦兵衛は、一人娘・おたかを松平伯耆守の部屋勤めに送り込み己れの栄華を誇ろうとした。だが、その婚礼の晩、肝心のおたかが姿を消してしまったのだから、彦作は勿論、松平江戸家老・高坂も大あわて。ただ一人、戸倉屋の隠居彦右衛門だけはおたかの行先を知っていたが、おたかの行方には五百両の金がかけられた。この金目当に、おたかにまつわりつく飛脚の三吉、旅人・呑みこみの金介、鳥追おかつらの一行。絡み絡みあって一行は三島の宿に来た。折しもこの宿に姿を現わしたのが草間の半次郎。彼は、三年前戸倉屋の伜・彦作に身を汚されて姿を消した妹・お雪を探し求めているのだ。おたかは一眼見て半次郎に惚れた。沼津の宿でまた出会った半次郎に、おたかは酔った揚句にしなだれかかり、そのまま酔いつぶれた。それを知ってか知らずか、彦作、高坂の一味がおたかを追ってきた。東海道を上って由井の宿。妹のお雪を捨てた男が兄・彦作と半次郎に聞かされたおたかは、今は惚れ抜いた男の為にお雪を探す決心をする。ところが、鞠子の宿の宿女郎に売られたお雪が、患いの床に明日をも知れぬ命と聞いた金介が半次郎の宿に転がり込んできた。半次郎とおたかは素っ飛んだ。お雪は彦作が懐かしいと一言残して息を引き取ったところへ、お雪が死んだと伝え聞いた彦作が駈込んできた。一旦は手にかけた長脇差も、うなだれる彦作の姿に半次郎は一人の妹を大事にしなせえと身を引くのだが・・・。

喧嘩道中
(C)東映
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