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緋ぼたん肌

Red Peony

1957(昭和32年)/7/2公開 88分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:10245 
配給:東映 製作:東映

直参旗本を嫌ってやくざになった源次郎が緋ぼたんの刺青も颯爽、旗本間の暗斗に捲きこまれた実弟と、薄倖の姉妹を助けて振う長脇差あらし。

緋ぼたん肌
(C)東映

ストーリー

千代田城吹上御苑で行われた大草徹之助と戸田平吾の台覧試合は、徹之助に軍配が上がった。徹之助は勝利の栄誉と共に、旗本若侍達羨望の美女書院番三谷小十郎の一人娘千種との将来も約束された。徹之助は両親に感激の報告をすると共に、母違いの唯一の兄、源次郎の引き取りを望んだ。やがて道場に学塾に、常に肩を並べて学び励む徹之助と源次郎兄弟の仲睦まじい姿が見られるようになった。しかし、源次郎にとって窮屈な旗本の世過ぎは退屈そのものでしかなく、息抜きに徹之助と共に「あやめ茶屋」を訪れた。そこで徹之助は台覧試合に怨みをもつ平吾に襲われるが、源次郎は徹之助をかばい平吾を切捨て、大草家に累の及ぶのを恐れ跡目相続を徹之助にまかせて姿を消す。一方、「あやめ茶屋」の吉六お梅、おきん姉妹は病気の父、吉六を支え借金に苦しんでいた。源次郎はおきん姉妹の境遇に同情し、我が身の危険を顧みず吉六一家に腕を貸すことになった。一方、家督を継いだ徹之助に旗本最高の誉れである日光修理奉行の大役が任ぜられ、先に願い出ていた越前守の心中は憎悪と嫉妬の炎が渦を巻き、それはやがて大草一家に対する悪辣な報復へと向かった。今はもう侍の世界に返る望みを亡くした源次郎は、目も覚めるような緋ぼたんの刺青をすると、生涯やくざで暮らすことをお梅に語るのだった。一方、晴れの日光修理奉行の大役を終えた徹之助の帰りを、戸田越前守以下の刺客が待ち構えていた・・・

緋ぼたん肌
(C)東映
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