作品検索

作品紹介

阿波おどり 鳴門の海賊

Dance of Awa

1957(昭和32年)/8/6公開 89分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:10295 
配給:東映 製作:東映

海賊の汚名のもとに磔刑になった兄の復讐を誓って、七年振りに帰って来たいれずみ鉄火謎の男が、狂乱の馬鹿踊りの真ッ只中に展開する絢爛の復讐絵巻。

阿波おどり 鳴門の海賊
(C)東映

ストーリー

お盆を明後日に控え、阿波踊りの準備で賑わう阿波の国。だが、旅籠阿波屋の娘・お光たちは、昔起きた悲しい事件を忘れることが出来なかった。それは、土地一番と呼ばれた豪商・十郎兵衛の財産と、その弟の許婚・お市の美貌に目が眩んだ国家老・広幡平左衛門が、海賊船の船長や用心棒・向山陣内らと結託して十郎兵衛に密貿易抜荷買の海賊という汚名を着せ、阿波踊りの当日に磔刑にしてしまったというもの。十郎兵衛のたった一人の弟は、彼の最後を脳裏に焼き付け、いつか踊りの日に仇をとることを誓いながら姿を隠した。それから、毎年踊りの日が近づくと「十郎兵衛必ず参上」という張り紙が家老の家の門に貼られるようになった。そして今年もあの張り紙が門に貼られ、家老は目明し権蔵に宿改めを命じ、引っかかったのは髯先生・尺八先生・道八旦那と呼ばれる三人組の浪人者だった。その翌日、雨の中で三度笠のやくざ風の男が阿波屋の表戸を叩く。彼こそが、行方知れずだった十郎兵衛の弟だ。男は思い出の沼でお市と再会を果たすが、兄の濡れ衣を晴らすために海賊に身をやつし、力を得る代わりに世間の幸福を一切捨てた男は、肌に彫られた文身を見せると、すすり泣くお市を残してそのまま走り去った。その頃、家老屋敷の牢屋では、例の三人組のうち髯先生が、家老に弟の居場所を教えると言い出した。そしてとうとう、十郎兵衛の弟は家老に捕まってしまう…。

阿波おどり 鳴門の海賊
(C)東映
ページの先頭へもどる
一般社団法人 日本映画製作者連盟・会員(4社)