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天狗街道

Goblin's Highway

1957(昭和32年)/10/8公開 89分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:10333 
配給:東映 製作:東映

腕もよし、男もよし、めっぽう味な旅鴉・名無しの権兵衛が、木曽街道で非行を働く土地の悪親分に一泡ふかせて善良な庶民を救うという大友柳太朗楓爽の股旅巨篇。

天狗街道
(C)東映

ストーリー

木曽路の午後。針を売りながら街道を渡る一人の男。名もない旅がらすとうそぶきながら旅を続ける名無しの権兵衛。界隈の親分小田井の岩太郎にイカサマで喧嘩を売り、草鞋作りの茂左衛門夫婦のところに転がり込んだ。夫婦は権兵衛をかくまいながらも、イカサマ道具を売るのはお前の勝手だが、それがやくざ者の手に渡ると泣きを見るのは堅気の人たちだと、親身に諭すのだった。実際、茂左衛門のせがれ与三松はイカサマにかけられてやけに走り、今では行方不明になっていたのだ。さて、この村で祭りが始まり、岩太郎にいまだ追われる権兵衛は、娘手踊りの旅芸人・玉本小きん一座に逃げ込んだ。この一座、地廻りの悪博労・相模屋権次に荒らされて困っているところで。座長の小きんは、実は5年前に権兵衛が別れた昔の女。小きんに心を賭けたからこそ、やくざ渡世につりあわないと、5年ぶりに身を預けてくる小きんにも心で泣いて身を離す。さて、松本から水呑み百姓の甚兵衛とおとよの父娘が馬を売りにやってきていた。せっかく売れた金も権次のイカサマに巻き上げられ、おとよと恋人の与三松も権次の手中に。茂左衛門への恩と甚兵衛の涙を見れば、黙ってらいられるわけがない。権兵衛は夜の街道をひた走り、二人の救出に向かう。

天狗街道
(C)東映
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