1958(昭和33年)/2/19公開 52分 カラー シネマスコープ 映倫番号:10526
配給:東映 製作:東映
波瀾に満ちた前二作に続き、無事姫君を救い出した佐助が、幸村の造った最新式大砲をめぐって徳川家に味方する山賊一味を相手に火花を散らして大活躍する痛快無類の完結篇。
大鷲山では、真田幸村の指示により、鉄砲奉行倉島主水と大勢の職人達が様々な大砲を製造していた。だがその大砲たちを奪って徳川に売りつけようとする輩もいた。熊坂甚内と山賊一味たちである。完成した大砲を上田城に運び込むため、幸村の下に使いを出した主水は、同時に職人達に休みを与えて労をねぎらった。だが職人達は山賊の襲撃を受け、逃げ込んだ麓の宿屋「千曲屋」では忍者・夜霧の源助とグルになった女将のおツルたちによって捕らえられてしまった。その宿に猿飛佐助がやってきた。おツルの悪巧みを見破った佐助は職人達を助け出し、大鷲山へと帰ってきた。三好兄弟が幸村からの手紙を携えて戻ってきたのだが、「千曲屋」でおツルたちに手紙を奪われてしまう。大砲と火薬を運び出すことを知った夜霧の源助たちは、すぐさま襲撃の準備をはじめ、大鷲山に下女として働く間者お絹と連絡を取る。だが、お絹が間者であるとただ一人見破った佐助が立ちはだかり、佐助の許で改心したお絹は、源助が仕掛けた爆弾から彼の命を救い、その爆薬によって死んでしまった。ついに大鷲山からの大砲の移動が始まった。山賊たちがじりじりと迫る中、佐助は山の洞穴で源助と対峙、忍術合戦が始まった!
「少年猿飛佐助」シリーズ(3)