1958(昭和33年)/8/20公開 58分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:10689
配給:東映 製作:東映
全国よい子の胸を躍らせた連続放送劇の映画化。平家再興の財宝のありかを秘める金銀二つの鈴を巡って、正邪入り乱れて波乱万丈の物語を展開する。
霧ヶ峰の仙人の下で修行を積んだ霧太郎。妖術使い大蛇丸に父・大月左近を殺された彼はお家再興と生き別れの妹・照姫を探して旅に出る。霧太郎と照姫はそれぞれ家宝の金銀の鈴を持っていて、2つを合わせればまぼろし城の財宝が手に入ると言われており、大蛇丸だけでなく美しい雪姫を首領とした黒姫党も狙っている。 落城の混乱で照姫は大蛇丸を父の仇と狙ったお幸と百々之介姉弟の鉄砲で失明、助けようとしたお幸姉弟だが叶わず、混乱の中でお幸も行方不明に。成長して軽業師になった照姫は黒姫党から逃げた山中で百々之介に再会。しかし、すぐに大蛇丸一味に照姫はさらわれてしまう。悲しむ百々之介は霧太郎に出会い、大月家再興と照姫・お幸の救出を誓う。二人は大蛇丸のもとへ乗り込んで、霧太郎と大蛇丸は激しい妖術対決を繰り広げる。照姫を盾にする卑怯な大蛇丸、霧太郎たちのピンチをどこからともなく現れた黒覆面が救うが、照姫はまたしても黒姫党にさらわれる。霧太郎は大蛇丸の手下に金の鈴を奪われるが、黒姫党の仕業と思い込んで黒姫党の根城へ向かう。しかしそこで一斉射撃を浴びて絶壁から落ちてしまう。 雪姫は霧太郎から偽の金の鈴を奪い、照姫から銀の鈴を奪った大蛇丸と手を組もうとする。そこへ本物の金の鈴を大蛇丸の手下から奪った海賊・黒潮灘右衛門やお幸や謎の黒覆面・轟絃三郎など登場人物が入り乱れ、まぼろし城の財宝をめぐり小天狗霧太郎の活躍が続く。