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国定忠治

On National Authority

1958(昭和33年)/8/27公開 95分 カラー シネマスコープ 映倫番号:10800 
配給:東映 製作:東映

男の中の男一匹、御存知国定忠治の物語を、幾多の名場面を網羅して描く文字通りの決定版。愛刀・小松五郎義兼を手に、胸のすく啖呵と度胸で悪を斬る、千恵蔵快心の股旅巨編。

国定忠治
(C)東映

ストーリー

打ち続く旱魃と凶作のため、疲弊のどん底にあえぐ上州百三十ヶ村の窮状を見るに忍びず、悪代官竹垣三郎兵衛を斬り、民百姓の生き地獄を救いあげた上州国定村の長岡忠治は、関八州の十手に追われて、子分共々赤城の山に閉じこもる身となった。忠治の子分の浅太郎は、十手預かる御室の勘助に忠治を売ろうとしている、と他の子分から疑われ、自ら山を降り勘助の首を手土産に持って帰った。「浅をいつまでも親分さんの傍に置いてやっておくんなせえ・・・」忠治も泣いた。勘助の形見、勘太郎坊やだけが笑っている。「明日からはお父の代わりにこの忠治が歌ってやろうな」勘坊を背に忠治は兇状旅の信州路。そんな忠治がたどり着いたのが白鷺の湯場。相も変わらぬ詮索の中で、昔の仲のお仙だけが温かい眼で忠治を迎え入れてくれた。「あの子だけは堅気な男にしてえ」勘坊をゆだね、お仙心づくしの三百両を路銀に、遠ざかる忠治の後姿をめざとくみつけた勘太郎の「おじちゃん!」の声。忠治の眼には、心なしか涙が一筋。折からの祭りの白鷺太鼓が狂って鳴って、忠治の姿が闇に消えた。信州路は権堂町。近頃、めっきり売り出しの、飛ぶ鳥落とす勢いの山形屋藤造は、手ぐすね引いて忠治を待っていた。一方、百姓姿に身を化かした忠治が、一人山形屋に乗り込んで藤造の前にあぐらをかけば、「忠治御用だ」藤造の十手が光る。「てめえの腐った縄は真っ平御免だぜ」忠治はニッコリと笑うが・・・

国定忠治
(C)東映
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