1959(昭和34年)/3/3公開 87分 カラー シネマスコープ 映倫番号:11087
配給:東映 製作:東映
五つの死体、謎の地図、将軍暗殺を狙う片目の狼の大陰謀に敢然挑戦する豪快大友柳太朗の御存知むっつり右門がしころ正流居合抜き、草加流柔術をひっさげて大活躍。
御存知むっつり右門こと江戸評判の名同心近藤右門とその腰巾着おしゃべり伝六が出くわした驚天動地の大事件とは、江戸名物首尾の松に5つの首吊り死体が発見された事件から始まる。5人はそれぞれ弓づるで殺されていた。伝六の調べで弓づるの出所と思われる大弓堂に乗り込み、主人を捕らえようとしたところ、何処からともなく飛んできた鏑矢に落命、逃げ出した番頭も手に数個の椎の実を握って殺されていた。右門がその椎の実を齧ると中から1枚の地図が現れた。その頃、自身番に引き取られた5つの死体が盗み去られ、〝返上仕候 片眼の狼〟と記された一枚の紙片が残されていた。その夜、老中松平伊豆守の処へ事件のあらましを報告に行った右門は、伊豆守から5つの死体は先頃消息を絶っていた将軍家御庭番であり、5日後に控えた将軍寛永寺参詣に備え、諸大名の動向を探っていた者たちであることを知らされる。〝片眼の狼〟と名乗る不敵な挑戦者は、将軍の命か伊豆守の老中失脚を狙っているようであった。しかも持ち去った5つの死体を伊豆守の邸の前に置き去っているのだった。この一件で、伊豆守は老中諸公から詰問され、将軍参詣の当日までに、犯人を必ず取り押さえると明言する。この伊豆守の信頼に応えるべく右門は、決然と起った。果たして、右門はこの難事件を解決することができるのであろうか!?
「右門捕物帖」シリーズ(7)