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ゆうれい小判

Ghost Currency

1959(昭和34年)/4/15公開 59分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:11132 
配給:東映 製作:東映

めっぽう喉が良くて伊達男、人呼んで鶯の長次と云う男、江戸の町に起った連続殺人事件の謎を被害者の一人がもっていたニセ小判から贋造団の暗躍をつきとめる捕物活劇時代劇。

ゆうれい小判
(C)東映

ストーリー

酒屋ひさごでは、江戸の目明し鶴亀の芳造親分とその子分三次の幽霊話ですっかりしらけていた。そこにめっぽう喉が良くて男伊達、人呼んで鶯の長次が元気よく飛び込んできた。長次は今朝大川端に上った水死体の指先に斬り傷やタコがあることから、どこかの手職人だと言い当てた。「人殺し!」折も折、ひさごの軒下へ朱に染まった若い男が絶叫と共に倒れこんだ。長次はその死人が持っていた小判を手にし、「ニセ小判だ」とつぶやいた。さらに小槌を見て「錺職人を洗うと謎が解けるかもしれませんぜ」と明快な推理を芳造らに示した。事件は更に血を呼んだ。ひさごのおかみ、お粂まで事件の巻き添えで惨殺された。母お粂の死体に泣きすがるひさごの看板娘、お雪の痛々しい姿を見つめる長次の目には、お雪に対する温かい思いやりと、血に狂った贋造団に対する激しい憤りがあった。殺された男の背後関係を調べに信濃屋を尋ねた長次は、思いがけない事件の鍵を掴んだ。かつて長次が信濃屋の一人娘お糸を救った際にお礼にもらった小判が問題のニセ小判だったのだ。その小判は佐渡屋から届けられたものだと判明した。しかも佐渡屋の番頭の清吉は、最近駒形の小唄の師匠文栄に熱を上げ、身分不相応な貢をしているのだ。そんな折、長次は文栄になりすまし、不気味な様相の迎えの男の案内で、古井戸の傍の地下道から十数人の職人達が懸命に働いている大仕掛けな贋金の鋳造場へと通された・・・・

ゆうれい小判
(C)東映
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