1959(昭和34年)/11/24公開 62分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:11410
配給:東映 製作:東映
「魔の影法師」に続く東千代之介の若君シリーズ第二話。四代将軍家綱の日光御参詣に潜む奇想天外な将軍すりかえの大陰謀を相手に秘剣″葵真流″が荒れ狂う時代劇傑作。
将軍職継承を決定付ける家綱公の日光参詣の儀を数日後に控え、江戸城中は緊張した空気に包まれていた。落雷による山火事で日光番所が全焼し、家光治世時に謀反の罪で幽閉されていた越前宰相忠道卿の忘れ形見・忠常らが焼け死んでしまう事件があったばかりで、なおのことである。日光奉行の石坂主水正の失態を庇う日光参詣総支配の老中筆頭・土井豊後守の態度が、御意見番松平道閑には引っかかった。早速道閑は松平家の気まぐれ若様こと長七郎に事態の究明を依頼、長七郎は行動を開始する。彼は鬼面組に襲われていた弥平次と言う町人を救出する。弥平次は大工の駒形屋の息子で、鬼面組は土井と手を組んで駒形屋に伝わる日光御造営絵図を奪おうとしていたのだ。そして自分の身代わりに連れ去られた妹・小夜の身を案じて、弥平次は一人絵図面を持って鬼面組の本拠地へと向かう。白覆面の「はやぶさ天狗」に変装した長七郎も跡を追うが、奮闘の甲斐なく弥平次と絵図面は奪われてしまった。長七郎の後を追ってきた巾着切りのお駒、腕白坊主のちょん平、そして兄の身を案ずる小夜と共に鬼面組の後を追い、日光街道を走る長七郎。これを待ち伏せる鬼面組の連中により、日光街道は朱に染まって風雲急を告げる!
「長七郎旅日記」シリーズ(2)