1960(昭和35年)/5/3公開 70分 カラー シネマスコープ 映倫番号:11702
配給:東映 製作:東映
里見浩太朗、近衛十四郎、黒川弥太郎の三大スターの顔合わせを総天然色で描いた、闘魂情熱を哀歓の中に彩る激動の大剣戟篇。波瀾の維新前夜に若き情熱と闘魂を革命に捧げた勤皇志士の活躍を、激流に渦巻く人間模様の中に描いた痛快時代劇ドラマの完結篇。
旗本加納八郎の邸で凄絶な立廻りが繰り広げられている。加納率いる佐幕派の剣客たちによる血盟団を相手に、京の勤皇志士を暗殺しようとする血盟団の正体を知り、同志を救うべく血路をひらく細木年尾と結城一郎太の二人と、邸に捕えられたお銀を救うため斬り込んだ雲切り竜右衛門率いる盗賊団が入り乱れる乱闘である。そこで年尾は、父・新之丞の友で血盟団の侍でありながら新之丞を斬ることができず加納に斬られた岩村鬼堂の娘のお妙と再会するが、父の仇は新之丞と加納に信じ込まされたお妙の疑いを晴らすこともできぬまま別れてしまった。散り散りに逃れた一郎太と年尾だったが、一郎太は京にのぼって薩摩藩士と合流し尊皇攘夷の大計を練り、年尾も京にあって加納の腹臣大庭陣之介を尾行、お銀が大庭の懐から一味の連絡状を入手した。これを頼りに次々と血盟団を斬る勤皇派の志士たち。さらに加納の息子・節太郎を人質に、父・加納をおびき出す。同志の仇、父の仇、愛するお妙の為、年尾の必殺剣がひらめく…。