1960(昭和35年)/6/28公開 79分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:11816
配給:東映 製作:東映
「砂絵呪縛」で精悍なマスクと重厚な演技、卓抜した立回りで好評を博した近衛十四郎が、弧剣無念流を駆使して大利根を背景に獅子奮迅の大活躍を見せる。恋あり、やくざ世界の闘争あり、涙ありの悲愁時代劇。
笹川の繁蔵は、飯岡の助五郎一家の手で闇打ちにされた。繁蔵の妹・お町は代官所にかけあったが、助五郎に賄賂をつかまされた代官・岩上典膳は取り合わない。助五郎が笹川一家の富五郎、清滝の佐吉、夏目の新助らに襲われた。その時、一人の浪人が立ちふさがった。典膳の友人で食客となっている秋山要助だ。翌日から要助は典膳の命で、敗走した笹川一家一味をお町の家で張込む事になった。一味は名主の多左衛門に匿われていた。そこへ、恋人の新助が村に舞い戻った事をお町から聞いたお志乃が現れた。一味は土蔵を抜け出し、助五郎の寝こみを襲う。川岸に逃げ子船の裏に隠れて危うく命を取り留めた助五郎は、腹いせに笹川一家狩りに血まなこになった。一味は遂に多左衛門の土蔵に目を付けたが、要助が危機を救った。要助はお志乃を知ってから、彼女に惹かれていたのだ。その要助にお町が恋をしていた。お志乃が捕われた。志乃を折檻するのを見た要助は、典膳の許を出る決心をし、お志乃を奪うと姿を消した。新助らは、金比羅山に隠れていたが、助五郎と典膳が嗅ぎつけ山狩りが始まった。要助がお志乃を連れて金比羅山に姿を見せる。お志乃の新助への恋を知り、新助に会わせる為に来たのだ…。
「遊侠の剣客」シリーズ(2)