作品検索

作品紹介

忍術真田城 

Castle Ninja

1960(昭和35年)/12/27公開 75分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:12039 
配給:東映 製作:東映

戦雲渦巻く大阪城を中心に、野望の将・家康と邪法の妖術に対決するご存じ真田十勇士正義の活躍を、奇想天外なトリックとスピーディーなタッチで描破した痛快忍術娯楽編。

NO IMAGE

スタッフ

監督:
脚本:
音楽:
撮影:
照明:
美術:
録音:
編集:

ストーリー

【前篇】
一代の英雄、太閤秀吉亡きあと、徳川家康は日本全土をわがものにしようと野望に燃えて豊臣家の滅亡を計り、大阪城内へ忍者・鬼頭赤雲斉を忍ばせて様子を探らせていた。譜代大名に去られた後、豊臣家にとって頼みとするのは、九度山に住む大軍師・真田幸村一党である。豊臣秀頼は、真田幸村の出馬を求めるため腹臣・木村重成を九度山へ向かわせた。家康は早速、九度村代官・岩堂に命じて、九度山の麓を固めさせる。真田十勇士の一人、猿飛佐助を慕う麓の猟師の娘・志乃は、麓の様子を真田館へ知らせようと走るが、このことは既に旅から帰った佐助によって報告されていた。
この頃、幸村の一子・大助は、十勇士の一人、望月六郎とともに村へ遠乗りに出掛け、ほのかな慕情を寄せ合う庄屋の娘・明美を尋ねるが、運悪く代官・岩堂らに出くわした。岩堂は明美を人質にして大助を捕らえると代官所の牢へ閉じ込めて、幸村をおびき出そうと計った。しかも、猿飛と霧隠才蔵の忍術に対抗して、赤雲斉と女妖術師・桔梗の精が応援に現れて牢を固める。これに対し望月六郎は、責任を感じて深夜密かに大助救出に向かおうとしたが、この六郎の替わりに代官所へ向かったのが霧隠だ。六郎とは徳川のために殺された兄の恨みを晴らそうと女ながら十勇士の一人となった望月雪江だったのだ。そして、霧隠は将来を誓った雪江に替わって得意の忍術を駆使して牢内に忍び入り、赤雲斉を倒すと大助と共に、桔梗の精の妖術と戦いながら脱出に成功する。
一方、木村重成の九度山入りをはばまんと和歌山城に入った家康は、稀代の妖術師・玄魔斉を使って重成を暗殺しようとする。玄魔斉は、憐光を放つ奇妙な物体に姿を変えると重成に襲いかかった。奇妙な物体が人間に吸いつけば、たちどころに呑み込んでしまうという恐ろしい術なのだ。この術に対しては、さすがの猿飛もそれを単に封ずるだけだった。
この後、猿飛は応援に駆けつけた霧隠と共に和歌山城内に潜入する。だが、天海僧正の法力によって術を封じられ、玄魔斉の奇妙な物体によって危険に落ち入った。この頃、桔梗の精は、妖術によって手兵を整え、真田館を砲撃して一気に全滅させようと計る。まさに危機一髪。この時、西の空より吉祥の星が流れ落ち、一瞬にして玄魔斉と桔梗の精を打ち破ったのだ。智将幸村は、大阪城入城に先立ち、家康の本拠地駿府に新兵器ありと睨み、猿飛、霧隠の二人を駿府に向かわせた。猿飛、霧隠、そして猿飛を慕って後を追う志乃の三人は、直ちに駿府城内へ潜入して、徳川方に甲一号なる新兵器があることを探り出すと伊豆の山中から運ばれてくる甲一号の荷車隊に襲いかかるが、桔梗の精と玄魔斉の妖術のため危機に陥ってしまう。一方、駿府城内に潜入した霧隠も、天海の法力に術を封じられて絶体絶命の危機に追い込まれていた。
【完結篇】
玄魔斉の奇妙な物体に襲われた猿飛は、捨身の一刀をふるって玄魔斉に手傷を負わせ、霧隠もまた、群がる城兵を切り伏せて血路を開き、共に危機を逃れた。だが、猿飛と霧隠は危険を侵して城内に潜入し、甲一号の正体を見極めた。甲一号とは、従来の大砲の数十倍の威力を持つ巨大な長距離砲だったのだ。霧隠は報告のため九度山へ飛んだ。駿府に残った猿飛と志乃は、力を合わせて甲一号に近寄ろうとしていた。志乃を芸人の一人に仕立て、天海の油断をみて、その秘器である払い子を奪い、法力を封じようとする。しかし、志乃は天海にその正体を見破られ、猿飛もまた術を封じられて、甲一号の試し討ちの的にされようとする。だがこのとき、志乃は必死の勢いで天海の懐から払い子を奪い、駆けつけた霧隠に向かって投げ捨てたのだ。霧隠はこの払い子を折り、術を取り戻した猿飛と共に、甲一号を見事に破壊、天海は甲一号の下敷きとなって悶死した。このあと、玄魔斉と桔梗の精は、大阪城に潜入し得意の妖術を使って城内の混乱を計る。これに対し智将幸村は、先ず猿飛と霧隠を大阪城へ向かわせ、徳川に組する城内の裏切り者を洗い出し、その間玄魔斉と桔梗の精をおびき寄せるため、大阪城入りを宣言する。これに引っかかった両妖術師は、幸村の命を狙って九度山に飛びきったが、幸村はかねて用意のかがり火を燃やし、光によってこの妖術を封じた。
一方、猿飛と霧隠は、大阪城内の徳川方の隠密を暴いて城内の混乱を防いだ。九度山襲撃に失敗した玄魔斉は、桔梗の精と共に全力を注いで再び大阪城内の混乱を計った。玄魔斉の取った最後の手段とは、今まで自ら奇妙な物体に変じて呑み込んだ人間の魂を自分の化身として猿飛と霧隠に姿を変えて大阪城内に出没させ、大混乱を招くというものだった。この奇手によって、本物とニセ物が大阪城に入り混じり、城内は空前の大混乱に陥った。猿飛と霧隠は必死にニセ物を斬るが、後から後から現れる玄魔斉の化身に手を焼き、城主の秀頼もこの混乱を収拾するために涙を呑んで猿飛と霧隠の退去を命じた。だが、死を決した二人は城内に残り、二人が退去したと思い込んで姿を現した玄魔斉と桔梗の精に最後の勝負を挑む。天守閣を揺るがす忍術と妖術の死闘の末、猿飛と霧隠は遂に二人の妖魔を斬った。

忍術真田城 
(C)東映
ページの先頭へもどる
一般社団法人 日本映画製作者連盟・会員(4社)