1961(昭和36年)/1/27公開 83分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:12076
配給:東映 製作:東映
大江戸無宿の圭さんこと町奉行の御曹子・圭四郎が、御用金の行方を追って悪徳商人と悪家老を相手に、火花散る激闘を展開して痛快無比、お色気とユーモアで彩る娯楽時代劇。
町奉行・曲淵甲斐守の御曹子・圭四郎とその腰巾着・ガッテンの半公の二人は「天誅」疾風一族と記された紙片を付けられて谷中の五重の塔に縛り吊るされている二人の侍を発見、これを助けようとしたところを捕物小町・お美代に当の疾風一族と間違えられて伝馬町の牢へ放りこまれてしまった。疾風一族とは、悪名高い大名や商人ばかりを襲う義賊であった。このカピタン長屋とは密貿易のかどで処刑された廻船問屋・千石屋の寮で、今ではすっかり荒れ果てていた。疾風一族が襲うのは千石屋の処刑に関係した連中ばか。、奉行所で当時の事件書類を調べて千石屋の二人娘の生存を知った圭さんの目は、同じ長屋に住む娘軽業一座の座長・お蘭の行動に注がれた。圭さんは、お蘭の手裏剣打ちの舞台姿に、疾風一族が千石屋事件の黒幕と目される廻船問屋・十海屋を襲った時に見た頭領の行動を結びつけてその正体を見破っていた。その頃、上方からの献納御用金五万両が疾風一族に奪われるという事件が起きた。これは疾風一族に罪を被せて甲斐守を失脚させんとする策略だと狙んだ圭さんは、十海屋に忍び込む。だが、先に忍び込んでいたお蘭は、十海屋お抱えの天堂左近を頭とする殺し屋に捕われて密室に押し込められていた…。