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新諸国物語 黄金孔雀城 第二部

Golden Peacock Castle Pt.2

1961(昭和36年)/4/9公開 55分 カラー シネマスコープ 映倫番号:12187 
配給:東映 製作:東映

妖術対正義の剣の闘争はますます波瀾を極め、孔雀城の再興を目指す遺児たちに新たに兄弟が見つかり、しかも黒冠者、怪盗たちも正義の為に手を握る。が、その行く手には更に団結を固めた妖術師たちが襲い掛かる。

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ストーリー

闇に現われた無数のタイマツの正体は、権太夫の応援にかけつけた時の執権松永弾正の軍勢だった。無数の軍勢に包囲された火打丸らは、この時、突如現われた黒冠者の忍術によって危機を脱し、一方左近も玄九郎の妖術から逃れ、勘助もまた風の左文字に救われた。この後、黒冠者は九度山に帰り、乳母のかつら木に、火打丸、風の差文字らの正義の味方が出来たことを話すが、この時、黒冠者の愛笛時雨丸に不吉なひびが入った。この頃、勘助は妹しのぶが世話になっている笛師の又四郎のもとを訪ね、一管の笛を貰い受けて、都の奉行所の左近を訪ねるが、左近は盗賊追討のため丹波に向かった後だった。折も折、又四郎のもとに、紅菊が黒兵衛と共に時雨丸の修理を頼みに現われるが、笛に刻まれた足利将軍の紋章を役人に発見され、笛師又四郎と共に、山城の代官所の牢につながれる。時雨丸とは、権太夫が弾正の命で十五年前暗殺した、前将軍足利義季の笛だったのだ。時雨丸を手に入れた権太夫は、黒冠者の身分と居所を知ろうと、捕らえた三人を烈しく拷問する。一方、当の黒冠者は、この頃、乳母のかつら木から本当の自分の身分を聞かされていた。黒冠者とは、やはり前将軍足利義季の遺児だったのだ。時に左近は、丹波の奥山で山小屋に閉じこめられた娘たちを救い、山賊を退治するが、その折、首領の玄九郎が山城の代官所に居することを聞いて驚く。山城の代官所に呼ばれた玄九郎は、権太夫の命令でたたり姫を呼び寄せ、執権弾正に白菊を差し出すため、父の杢内を牢につなぎ、いやがる白菊にたたりの妖術をかけた。たたりの妖術によって心を奪われた白菊は、時雨丸と共に、都の弾正の屋敷に送られる。その途中、丹波から急遽駆け戻った左近に会うが、白菊には恋人左近の言葉も通じなかった。左近はことの真相をただそうと、山城の代官所に着くが、風の左文字の助言を受けて密かに邸内に入り、父権太夫が杢内を斬る現場を目撃した。急ぎ駈け寄る左近に対し、杢内は、左近が黄金孔雀城の王子の一人であること、左近の持つ孔雀の短刀、そして火打丸の勾玉、王女の鏡の三つが揃えば、黄金孔雀城の秘宝の謎が解けると告げて死ぬ。この左近に向かって、権太夫は玄九郎の妖術を使い、宝剣を奪って襲いかかった。左近危うしとみえたとき、黒煙と共に黒冠者が姿を現し丁度この時駆けつけた火打丸に向かって、人恋山にて待つと言葉を残し、左近と共に姿を消した。この乱斗の最中、左文字は牢内の紅菊、黒兵衛、又四郎らを救い出し、人恋山へ行くことをすすめて去ったが、三人の前に現われたのは、黒冠者の姿になったたたり姫だった。そしてまた、玄九郎は今一人の妖術師竜神太郎を呼び、火打丸を襲わせたのだ。

新諸国物語 黄金孔雀城 第二部
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