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無法者の虎 

A Tiger of Outrageous Man

1961(昭和36年)/7/30公開 86分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:12472 
配給:東映 製作:東映

大井川に名を轟かせた暴れ者の川越人足が、捨て子を拾って育てていくうちに、父親としての愛情に芽生えるが、その子が大名の御落胤であることから、泣く泣く我が子の幸せを願いつつ、別れ別れになるという愛の涙を呼ぶ感動編。

無法者の虎 
(C)東映

ストーリー

居酒屋浪華屋で馬方たちと喧嘩をしていた張子の寅八のもとに、へちまの辰が素っ頓狂な悲鳴を上げて飛び込んできた。街道筋で評判の化け狐に出会ったというのだ。弟分のあだ討ちを買って出た寅八は、化け狐と思い込んで捨て子を連れて帰ってきた。寅八は赤ん坊は立派に育ててみせると意地を張り通す。むづかる赤ん坊を持て余して弟分に八つ当たりする寅八の心にも、親としての愛情が芽生え、こんな寅八の姿が、顔を合わせれば口喧嘩に終始していた浪華屋の娘おときの胸に、温かいものを抱かせる。赤ん坊は善太と名づけられ、心機一転、酒と喧嘩と博打を断った寅八の素朴な愛情に包まれてすくすくと成長した。善太が七つのとき、「侍になりたい」と通り合わせた松平対馬守の大名行列の供先を切って激怒を買ったが、寅八は善太を救わんと身代わりを申し出た。対馬守は寅八の親心に感動し祝いの席を設けたが、そこで寅八は酔いに任せて善太はとある大名の落胤だと喋り宿場中の評判になる。数日後、鎌田大学と名乗る老臣が寅八のもとへやってきた。大学は病死した若君松千代君の後継として、行方不明の若君を探しているのだが、善太の噂を聞いてやってきたというのだ。折も折、友人の賀太野山が寅八のもとに訪れ、善太は主君の子を宿した妹雪路の子だというのだ。善太は大学から与えられた装束をかなぐり捨てて、「おいら、ちゃんの子供だ」と寅八の胸で泣きじゃくるが・・・

無法者の虎 
(C)東映
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