1961(昭和36年)/9/6公開 53分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:12434
配給:東映 製作:東映
明るく朗らかな青年警官と、人間味溢れるベテラン警官とのコンビが乗り組むパトロールカー・警視三五一号車の行方を追って、ユーモアとペーソスで綴るパトロール日誌。
警ら隊に配属されたばかりの熱血警官・瀬川と、ベテラン警官・小野田巡査を乗せたパトカー警視三五一号は今日も街のパトロール。瀬川は念願の警ら隊にいささか張り切り気味で、立小便していた通称「韋駄天の政」も軽犯罪法で捕まえようとしていた。すばしっこい政はその場を逃れたが、今度は殺人事件の連絡に現場に急行する三五一号。現場には夫が殺されたと泣き叫ぶ妻、そして部屋は大量の血が飛び散る壮絶さ。だけど肝心の夫の死体がない。捜査陣に後を任せて再びパトロールに出る三五一号は、まもなく酔っ払い保護の指令が。ベロベロの酔っ払いから事情を聞くと、その男こそ、さっき殺されたはずの旦那だった!夫婦喧嘩の挙句、この男は部屋中にスッポンの血を振りまいて妻を驚かそうと一芝居打ったのだ。呆れた瀬川は男を保護所にぶち込んで、次の日に様子を見に行くといつの間にか韋駄天の政がいた。この保護所の常連だという政を、妹の栄子が引き取りにやってきた。その姿に心打たれた瀬川は、恋人道子とのデートも上の空で政の就職先探しに精を出す。やがて倉庫係の仕事を見つけたが、政は人の気も知らずに倉庫から品物を持ち逃げして消えてしまった…。