1961(昭和36年)/10/7公開 87分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:12530
配給:東映 製作:東映
貧乏藩の若君が、お家再興を夢見て莫大な持参金つきのジャジャ馬姫を嫁に迎えるためにお国入り。その道中でお家乗っ取りを企む悪家臣が出て大騒ぎ!
松平藩主であった伯父が急死し、遺書により若殿となった松平忠信だったが、藩の台所は火の車であった。財政建て直しの唯一の希望は、先殿が決めていた本田家のさつき姫との縁談話。財政豊かな本田家からの持参金があれば財政建て直しが出来ると、家老の内膳は懸命な努力で大名らしいお国入り道中を始める。だがその道中を、江戸家老の頼母が嘲笑しながら見ていた…。一方、さつき姫も輿入れの為に国元へ向かうが、忠信との差は歴然。宿場の宿も全部貸しきられて忠信一行は木賃宿泊まり。しかもこのさつき姫は見事な美人とあって、忠信一行にはどこにも勝るところがなく、内膳も気落ちするばかり。そんな姿を見た忠信は、これ以上苦労をかけるまいと宿を抜け出し一人旅を開始。楽しい道中のなかでさつき姫と遭遇、「じゃじゃ馬姫」と呼ばれてカンカンなさつき姫は忠信を捕らえようとするが、逆に叩きのめすその姿が強く胸に焼き付いてしまう次第。さて、忠信不在で急遽家臣の岡村を代わりにすえて、内膳たちは道中を続けることに。そんななか突然宿に本田家の家老と姫が訪ねてきて、岡村がそのまま忠信の振りをすることに。しかし、そのしまりのない顔にさつき姫は失望し、つい思い出すのはあの無礼な侍の顔…。そしてそんなすれ違いの二人に妖しい影も近づいてきた。