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丹下左膳 乾雲坤龍の巻

Tange Sazen:One Armed Swordsman Pt.5

1962(昭和37年)/4/17公開 87分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:12794 
配給:東映 製作:東映

主命を受け天下の名剣二振りを追ううち、左膳は眼を失い、腕に傷を受ける。しかも主人には捨てられる運命に落ちた左膳は、剣だけしか信じられず、血まみれの生涯に入っていく。丹下左膳が右目右腕を失うまでの過程を、従来のチャンバラ映画にはないリアリズムに徹した演出で描く。

丹下左膳 乾雲坤龍の巻
(C)東映

ストーリー

或る夜、名うての剣士・小野塚鉄斎の道場に忍び入る影があった。相馬藩・中村大膳におだてられ立身出世を夢見る丹下左膳が、天下の名刀・乾雲坤竜を奪いにきたのだ。時を同じくして落ちぶれた直参旗本・鈴川源十郎の手先となってスリを働いている粋な年増お藤も忍び入っていた。だが左膳の姿を見てその成り行きを見守る。乾雲を奪った左膳だが、坤竜を見逃した上、鉄斎の一刀を右眼に受けてしまった。その鉄斎も左膳の鋭い剣を浴びて重傷を負う。乾雲を奪われ父を斬られた娘・弥生と鉄斎の高弟ながら臆病者の諏訪栄三郎ではあまりの段違いの腕前で手の出しようがない。尻込みする栄三郎とは逆に、恨みを深く胸に潜ませた弥生は健気にも仇討を誓う。左膳が乾雲しか奪えなかった事を知った中村大膳は、直参の渡辺三郎とその門下を呼び寄せ大挙して鉄斎の道場を襲わせる事にした。それを人づてに聞いた左膳は、主人大膳の冷たい仕打ちに憤りを感じながらも、坤竜を奪う為再び鉄斎の道場を襲う事を決意した。長屋の隣に住むスリの与吉や、乾雲を左膳から騙し取ろうとしながら次第に左膳に惹かれていくお藤は、そんな主人に義理立てする必要はないだろうと止めるのではあったが、左膳の意地が承知しないのだ。一方、乾雲坤竜を狙う中村大膳の動きを、南町奉行・大岡越前守が隠密の蒲生泰軒を使ってじっと見守っていた…。

丹下左膳 乾雲坤龍の巻
(C)東映

シリーズ

「丹下左膳」シリーズ(6)

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