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胡蝶かげろう剣 

Shimmering Sword

1962(昭和37年)/7/1公開 83分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:12848 
配給:東映 製作:東映

意地の張り合いから対立する旗本卍組と町奴。その争いの中から、青年旗本と町奴頭領の娘との間に純情な恋が生まれ、剣と喧嘩しかない旗本と町奴の間に平和をもたらすという痛快時代劇。

胡蝶かげろう剣 
(C)東映

ストーリー

川原では寒中というのに、屈強な若侍たちが、褌一本の裸体で気勢をあげている。旗本卍組の暴れん坊たちである。その卍組が脱いだ衣類大小を町奴たちが隠したことから乱闘が始まった。優勢な町奴たちを小気味良く叩きつけた一人の旗本、卍組の頭領で直参三千石の当主・座光寺源三郎だ。颯爽たる源三郎の姿に、熱い視線を送っていた町娘がいた。町奴の元締め霊岸島の喜六の娘・お加代である。徳川の治世もこう太平が続くと、かっては戦場で数々の功績を立てた旗本八万旗も武辺一途では無用の長物視され、幕府は事々に町奴と対抗しては事件を引き起こす彼らを折あらば弾圧しようと考えていた。延命院の本堂で会った源三郎と喜六、じっと見つめあう二人の胸に男同士の意気が交じり、江戸の平和のために喧嘩は一切しない、という約束が交わされた。しかしこの約束を不服とする卍組と町奴たちは白魚河岸で乱闘し、このため源三郎の親友・三好辰馬はお家取り潰しとなり、源三郎は謹慎を命じられる。源三郎の頑固な伯父・主水正は喜六を訪ね、家のためにお加代と源三郎を別れさせてくれ、と頼む。喜六は娘の気持ちを知りながらも苦しくお加代にあきらめさせる。しかし、雨の夜、家を飛び出してきた源三郎の激情に二人は結ばれた。だが、父の危篤のため帰宅した源三郎は最後の孝行にと旗本定火消の役を引き受けて火事現場へと向かうが、そこには町奴たちが立ちふさがり、源三郎は秘剣の胡蝶かげろう剣に手をかけた…。

胡蝶かげろう剣 
(C)東映
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