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江戸っ子長屋 

Edo Tenement

1962(昭和37年)/12/5公開 67分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:12859 
配給:東映 製作:東映

旗本六法組と町火消の対立の中、のんだくれの大工・長兵衛とその娘・お久、火消し「め組」の暴れん坊・新介、その親分・新門辰五郎たちが、八百八町に火事と喧嘩、笑いと涙でつづる人情時代喜劇。

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ストーリー

江戸は下町の達磨長屋。その一軒から今日も夫婦喧嘩に花を咲かせているのは大工・長兵衛と女房のお徳。長兵衛は江戸一番の腕を持ちながら生来のバクチ好きがたたり、今じゃ無一文で家計はドン底。十七になる娘のお久もめっきりやつれて近所の同情を集めていた。思い詰めたお久は恋人の新介に二十両の借金を頼むが、町火消しの新介に出来るわけがない。途方に暮れたお久は長兵衛が出入りしていた吉原の「佐野槌」へ相談に行った。てっきりお久が家出したものとしおれる長兵街、お徳の許へ「佐野槌」から迎えがきた。中途でほっぽり出した普請のことでの呼び出しと感ちがいした長兵衛が「佐野槌」の敷居をまたいでみると、なんとお久がいた。出された二十両に「いくら極道しても娘を売ってまで…」と叫ぶ長兵衛に、女将は一年間店へ出さずに預ってくれると約束してくれた。親方・新門辰五郎の使いで奉行所へ組の手当てを取りに行った新介は、二十両の金を手にするとふとお久のことを思い浮べて長屋を訪ねたが留守。仕方なく引き返した新介は、小料理屋の前で無頼を働く旗本六法組とぶつかった。日頃「め組」と張り合っている六法組、新介は散々殴られ手当ての二十両を奪われてしまった。女将の厚情に涙を流しながら家路を急ぐ長兵衛は、橋のたもとで伸びている新介を助け起した。そして事のあらましを聞いた長兵衛は持ち前の江戸っ子気質、女将に借りた二十両をそっくり新介に与えてしまうのだが…。

江戸っ子長屋 
(C)東映
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