1963(昭和38年)/3/3公開 87分 カラー シネマスコープ 映倫番号:13092
配給:東映 製作:東映
大江戸をわがもの顔でのし歩く無法残虐な旗本愚連隊に、此村大吉ら痛快五人男が命と運をかけて殴りこむオールスター娯楽巨篇。
徳川の世も天明の頃ともなると、同じ幕臣でも貧富の差が大きくなる。御家人・此村大吉も三十石五人扶持をもらっているとはいえ、薬研堀の小さな家で内職暮らし。類は友を呼ぶとかで飯塚、大河内、横井、座光寺といずれもうだつのあがらぬ五人組が出来上がる。
一方、大身の旗本は「鬼神組」などど徒党を組んではわがまま放題。大吉は御政道を批判したということで捕えられた太田鉄斎という学者の娘・おいちを助けるが、このおいちや当世評判の若手役者・中村仲蔵、さらには大吉に好意を寄せる元老中側女の蓮月院をはさんで、大吉ら「五人組」と横暴を極める「鬼神組」との対立は激化する。大吉らにことごとく手玉にとられる「鬼神組」は、おいちと座光寺の赤ん坊を奪うという卑劣な手段に出た。ついに大吉ら小身者の積み重なった怒りは爆発する…。