1963(昭和38年)/10/19公開 102分 カラー シネマスコープ 映倫番号:13343
配給:東映 製作:東映
時代劇の巨匠・マキノ雅弘監督が多年のキャリアを生かして描いた“次郎長映画決定版”となるシリーズ第1作。清水の米屋の倅・長五郎が、清水港一の侠客・次郎長となり一家を作りあげるまでを描いた娯楽大作。
二年ぶりに清水に帰ってきた暴れん坊の次郎長。恋女房のお蝶との新居をお蝶の兄・大熊の土蔵に定めた次郎長だったが、帰路の途中、馬定一家の賭場で助けた桶屋の鬼吉に惚れ込まれて彼を子分に迎えると、今度は鬼吉の一件で喧嘩を売りに来た馬定一家の関東綱五郎が、次郎長の侠気に打たれて仲間入り。さらには、次郎長の剣の師・小川武一の紹介でやってきた浪人・伊藤政五郎も名を大政と変えて子分となる。いつの間にやら三人の子分を従えた次郎長一家に、ある日、試練が訪れた。次郎長の伯父・和田島の太左衛門と、甲州津向の文吉の出入りがあったのだ。この仲裁役として再び名を上げた次郎長だったが、騒ぎの張本人を買って出た次郎長一家は、役人に追われる身となり旅に出る。そんな中、喧嘩好きという変わり者の坊主・法印大五郎と出会い、またも仲間を増やすが、沼津近くで仇討ちに遭遇。討たれるのは、増川の仙右衛門という少年だった。仙右衛門は、叔父の仇・赤鬼の金平の身内・源右衛門を叩き斬り、その兄弟分に狙われたのだ。いわゆる又仇というやつで、一旦この勝負を預かった次郎長が沼津に着くと再び波乱が待っていた…。
「次郎長三国志」シリーズ(4)