1965(昭和40年)/12/25公開 82分 カラー シネマスコープ
配給:東映 製作:東映
時代劇「忠臣蔵」にヒントを得て、巨匠手塚治虫が原案構成した動物アニメーション。母の仇を討つため起ちあがった仔犬のロックと47匹の犬たちの勇姿を描く。
1965年冬「東映まんが大行進」上映作品
静かで平和な森の中、子犬のロックは母親のシロと一緒に幸せに暮らしていました。ところがある日、凶暴な虎のキラーによってシロが命を奪われてしまいます。ロックは敵を討とうとキラーに立ち向かうのですが、まだ幼い身ではとてもかないません。危ういところを森の仲間たちに救われ、人間の住む町に落ちのびることになりました。彼はそこで、野良犬軍団を率いるゴロと出会います。ゴロは勇敢なロックを気に入り、野良犬軍団を敵討ちに協力させることを約束しました。それを聞いて慌てたのはキラーです。子分の赤耳に命じて町に様子を見に行かせます。真正面からロックに手を出すわけにはいかないので、赤耳は策略を使うことにしました。ロックの友達を利用して、彼を倉庫荒らしの犯人に仕立て上げたのです。倉庫の番人が濡れ衣であることに気付くはずもなく、ロックは樽詰めにされて海に流されてしまいます。知らせを聞いたゴロたちが駆けつけますが、時すでに遅く、ロックの入った樽は遥か沖に流されていました…。果たしてロックの運命は? 動物たちは、森の平和を乱す恐ろしいキラーを倒すことができるのでしょうか?