1967(昭和42年)/1/28公開 91分 カラー シネマスコープ 映倫番号:14783
配給:東映 製作:東映
掟、義理、人情の世界、そして博奕にかける男の執念といった、博徒の赤裸々な姿をずばりと描く任侠娯楽篇。六枚の花札に命を張る男達、全篇にみなぎる迫真の賭場シーンが見もの。
昭和初期・大阪飛田新地。一匹狼の博徒・海津銀次郎は、弟分である花沢を引き連れ、この町にやってきた。黒田一家の胴元・桜井は賭場で見事な張りっぷりを見せて稼ぐ銀次郎の姿に惚れ込む。対照的に女郎屋錦楼の主人・山波新吉は賭場で有り金そっくり奪われ、しかも借金がかさんで錦楼を担保に取られ、銀次郎に泣きついてきた。銀次郎は新吉の女房おときが作った金五十円を預かり、寺島一家の賭場で五百円にまで稼いで約束を果たす。だが、二度と博打はしないと誓ったはずの新吉は、その五百円を元手にシロウト賭場を開いてしまい、ついに錦楼を黒田一家に取り上げられてしまった。悲観のあまり首をつって死んでしまったおときの通夜の日、新吉はわずかな香典を奪いまたもや賭場に出向くがすってしまい、同行した花沢がイカサマ札に手を出すが、黒田一家に見破られ、銀次郎は責任をとって指を詰めさせられる。銀次郎は黒田に全てを博打の勝負で決着をつけようと言い、怒りに燃えて勝ち続ける。黒田は桜井を呼び、銀次郎と勝負をさせるが、得意のイカサマを封印した桜井は負けてしまい、銀次郎は錦楼を取り戻すことができたのだが…。
「博奕打ち」シリーズ(8)