1967(昭和42年)/10/10公開 89分 カラー シネマスコープ 映倫番号:14927
配給:東映 製作:東映
高視聴率を長期にわたり維持して茶の間の話題をさらったテレビシリーズ「銭形平次」の映画化。大川橋蔵と舟木一夫の競演で、平次誕生からその一番手柄までを描いた、時代劇の醍醐味を満喫させてくれる娯楽篇。
その他のキャストに、水野久美、大辻伺郎、大友柳太朗、名和宏、小池朝雄、小畠絹子、三島ゆり子、鈴村由美、遠藤辰雄、原健策、河野秋武、沢村宗之助らのベテランスターが競演。監督は山内鉄也。
目明しの父を持つ平次は、親の跡目も継がず鳶職の政五郎の所で働いていた。政五郎は平次の仕事ぶりを高く買い、ゆくゆくは娘のお静と一緒にして、家を継がそう考えていた。ある夜、政五郎が水商売らしい女と水死体になって薬研堀に浮かんだ。目明しの万七はこの仏を無理心中事件としてかたずけようとしたが、親ゆずりの勘の鋭い平次は、心中を装った他殺と睨む。北町奉行所与力・笹野新三郎は、平次の父から預かっていた十手捕縄を平次に渡し、政五郎殺しの捜査を命じた。平次は材木問屋公儀御作事万棟梁の上州屋に会い、“千里の虎”と名乗る謎の男に商売を邪魔されたため、その正体を政五郎に探らせていた事を知る。その帰り道、平次は松崎一角らの無気味な一団に襲われるが、編笠の浪人・立花数馬に救われた。大番屋に戻った平次は、例の女の死体からおみくじを見つけて事件解決の糸口と睨む…。