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真紅な動輪

1982（昭和57年）/5/22公開　94分　カラー　ビスタ　　
配給：東映　製作：東映 / 東映企画プロモーション

日本ではほとんど見られなくなったSLの勇姿を求め、中国大陸にて2万5千キロものロケーションを敢行。世界的にも珍しいSLなど数々の機関車を撮影したドキュメンタリー。

ストーリー

昭和元年11月、中国東北地区（旧満州）に、当時の日本鉄道技術の粋を結集させた超特急「あじあ号」が誕生した。豪華な展望車をしつらえた「あじあ号」は、極東の威信を賭けた国際列車として中国大陸を突っ走った弾丸列車だった。その「あじあ号」を崇引したのが、蒸気機関車として世界最高スピードを誇った「パシナ」だ。全長25.7m、動輪の直径2m、総重量202トンの巨体。新幹線を思わせる美しい鋼鉄の曲線ボディをもった貴公子「パシナ」。不幸にも日中戦争から第二次世界大戦と動乱の時期に誕生し、終戦と同時に数奇な運命に弄ばれたパシナは、その華麗な雄姿を二度と私たちの前に見せることはなかった。構想3年、幻の彼方から夢の「あじあ号」と「パシナ」を探し求める画期的な作業が始まった。そして遂に「パシナ」が私たちの前に幻のベールを脱いだのだ。