1988(昭和63年)/3/5公開 104分 カラー ビスタ 映倫番号:112512
配給:東映 製作:東映 / セントラル・アーツ
いま捧げたい、美しい愛の記憶。
白血病に冒された少女と、彼女を支える青年との純愛を描いた、感動のラブストーリー。ヒロインには本作でスクリーン・デビューを飾った後藤久美子。相手役は「ビー・バップ・ハイスクール」などの仲村トオル。澤井信一郎監督が短くも美しい青春の輝きを抒情詩のごとく謳いあげている。
大学生の上條明は、新宿で、以前家庭教師をしていた少女・広瀬由美と再会する。私立中学の2年生になる由美は、大人っぽく綺麗な少女に成長していた。そんなある日、由美の母親は、大学病院の医師から由美が白血病を発症し余命半年と知らされる。夫と別れて以来、女手一つで娘を育ててきた母親は、娘に豊かな日々を送らせてやりたいと願い、再び明を呼び寄せる。そして娘の病気を打ち明け、恋の相手になって欲しいと頼むのだった。明は悩んだ結果、出来る限りの協力をすることにした。初夏、由美が学校で倒れる事件があり、明の教育実習先でもある長野で静養することになる。だが短い夏が過ぎ、東京へ帰った由美の病状は一段と悪化していた。入院前の束の間の時間に、明と由美はディナーショー、山岳部のコンパを楽しみ、父・節夫との再会も果たす。空港で節夫を見送った後、明は由美に言う。「山に行こうか。」