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青春デンデケデケデケ

1992(平成4年)/10/31公開 135分 カラー ビスタ 映倫番号:113783 
配給:東映 製作:ギャラック・プレミアム / ピー・エス・シー / リバティフォックス

1965年四国の田舎町を舞台にベンチャーズ「パイブライン」の演奏に憧れバンドに情熱を燃やす15歳の少年たちを描いた青春電撃映画。
原作は、第105回(1991年度)直木賞受賞作品。全編にわたり60年代サウンドが流れる。

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ストーリー

1965年、僕は15歳だった。無性に「何か」したかった。でも「何か」が何であるのかわからなかった。そんな時、ラジオから流れる一曲のロックが僕の目を覚ました。僕の身体は“感電”したまま動かなくなった。完全無欠のKOパンチ、取り返しのつかない強烈なセンセーションだった。とにかく、その電気ショック=ベンチャーズ『パイプライン』を聴いた瞬間から僕の人生は大きく開けた。「バンドをやらなきゃいかん!」もちろん電気ギターと電気ベースとドラムのロックバンドだ。でもいざ実際にバンドをやるというのは、なかなか大変だ。特に、1965年の高校1年生にとっては。まず同じように“しびれたヤツ”を見つけるのが第一。運良く(悪く!?)出会った三人を即バンドメンバーにした。皆、いいヤツで一安心。次は当然楽器を手に入れなくちゃ始まらない。夏休み中、僕らは必死でアルバイトした。そして、いよいよ夢にまで見た、ピカピカのギターとベースとドラムが僕らの手元にやってきた。「デンデケデケデケ~~~~~!」ヘヴィーでダイナミックでメロウなサウンドが胸にズキズキくる。それが今、僕と一体化した電気ギターから出ているんだからたまらない。何度弾いてもイイ。もう誰にも僕らのロック狂いを止めるなんてできやしない。練習場所だって、墓地でも河原でもかまやしない。アンプも機械いじりの得意な仲間が作ってくれる。女の子のハートだってがっちり掴めるっていうのだから最高にいい気分。でもここだけの話、ちょっと恥ずかしくて照れくさい気もしているんだ。今、僕らは、眩いばかりに輝いている。友情、恋、そして何がなんでもロック!「何か」をはっきりと見つけた僕らは、一直線に青春を突き進んでいく!

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