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利休にたずねよ

ASK THIS OF RIKYU

2013(平成25年)/12/7公開 123分 カラー シネマスコープ 映倫番号:119525 G
配給:東映 製作:「利休にたずねよ」製作委員会

第140回直木賞受賞作「利休にたずねよ」(山本兼一著/PHP文芸文庫)の映画化。利休はなぜ、武士でもないのに切腹しなければならなかったのか?自らの命をかけて守ろうとしたものはなんだったのか?その謎には実は若き日のある女性との秘められた恋があった。主役である千利休には、近年、活躍の場を世界に広げる市川海老蔵。その妻・宗恩(そうおん)には、高い演技力に定評がある中谷美紀。世界で活躍する歌舞伎界のスターと、日本女性たる名女優が、初共演を果たす。未だかつて描かれたことのなかったエネルギッシュで人間味溢れる千利休の美への熱い情熱と、利休に秘められた「謎」が明かされる。

利休にたずねよ
(C)2013「利休にたずねよ」製作委員会

ストーリー

雷鳴がとどろく雨嵐の早朝、三千もの兵に取り囲まれた利休屋敷。太閤・豊臣秀吉の命により、今まさに希代の茶人・千利休は自らの腹に刃を立てようとしていた。死に向かう夫に対して妻・宗恩がたずねる。「あなた様にはずっと想い人がいらっしゃったのでは…」その言葉が、利休の胸中に秘められた、遠い時代の記憶を蘇らせていく。かつて利休は織田信長の茶頭として仕えていた。信長にまで「美は私が決めること」と豪語する彼の絶対的な美意識は、やがて信長の家臣・秀吉をも虜にする。信長の死後、天下統一を果たした秀吉の庇護のもと、“天下一の宗匠”として名を馳せる利休。しかし、その名声はしだいに秀吉の心に渦巻く“むさぼり”に火をつける。愛する者を奪われ、立場が危ぶまれていく利休。「残るあやつの大事なもの…」利休がひた隠しにする、彼に美を教えた“何か”。秀吉が執拗に追い求めるその秘密は、青年時代の利休の記憶に隠されていた。若かりし頃、利休は色街に入り浸り、放蕩の限りを尽くしていた。そんなある日、高麗からさらわれてきた女と出逢う。その気高き佇まいと美しさに、一目で心を奪われた彼は以来、かいがいしく女の世話を焼き、心を通わせていく。しかし女は一国の王への貢ぎ物であり、それは叶うはずない恋。やがて別れの時を目前に迎えた夜、利休の情熱が、ある事件を引き起こす。はたして、その先に利休が見たものとは…。

利休にたずねよ
(C)2013「利休にたずねよ」製作委員会

受賞歴

日本アカデミー賞(優秀作品賞・最優秀美術賞・優秀主演男優賞・優秀音楽賞・優秀撮影賞・優秀照明賞・優秀録音賞・優秀編集賞)2013 モントリオール世界映画祭 最優秀芸術貢献賞

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