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僕達急行 A列車で行こう

TRAIN BRAIN EXPRESS

2012(平成24年)/3/24公開 117分 カラー ビスタ 映倫番号:118886 G
配給:東映 製作:「僕達急行」製作委員会

『の・ようなもの』『家族ゲーム』『そろばんずく』『間宮兄弟』といった監督作や、『バカヤロー!』シリーズなど脚本作でも、常に現代を生きるひとびとの感覚そのものを唯一無二のコメディセンスで描き出してきた森田芳光監督。彼が「これからは趣味の時代になる」と十数年前から温めつづけていたオリジナル企画がついに実現する。「鉄っちゃん」「鉄子」というファンの呼称が一般的となり、老若男女を夢中にさせている鉄道の世界。本作は、大企業で働くマイペースな青年と、下町の鉄工所の跡取り息子という対照的なふたりが、大好きな鉄道を通して友情を育み、恋に仕事に悪戦苦闘する姿を、のびやかなユーモアときらきらするような空気感で綴った、心あたたまるコメディだ。人と人とを結ぶフラットでやさしいコミュニケーション、さらには私たちがこの世界で生きることの意味をさり気なく考えさせてくれる魅力的なキャラクターたちを演じている。色とりどり様々なデザインの車両がひしめき合うことで鉄道ファンの熱い注目を集めている九州各地で長期ロケを敢行。東京パートもあわせて、劇中に登場する電車の数は、合計20路線80モデルにもおよぶ。また、主人公の小町(こまち)と小玉(こだま)をはじめ、登場人物が特急の名前になっているところも森田監督らしいこだわりだ。

僕達急行  A列車で行こう
(C)2012『僕達急行』製作委員会

ストーリー

のぞみ地所の社員・小町圭(松山ケンイチ)とコダマ鉄工所の二代目・小玉健太(瑛太)はともに鉄道を愛する者同士。ふとしたきっかけで出会ったふたりは、すぐに仲良くなる。住まいにもトレインビュー(鉄道が見える景色)を追求する小町は、コダマ鉄工所の寮に入るが、やがて転勤で九州支社に行くことになった。九州には、のぞみ地所がなかなか口説けないソニックフーズの筑後雅也社長 (ピエール瀧)がいたが、鉄道ファンだったことから小町や小玉と意気投合、事態は好転。ところが、小町も小玉も、恋は趣味や仕事のようにはうまくいかない。小玉は、見合い相手の大空あやめ(松平千里)にぞっこんだが、あやめにはどうやら思うところがありそう。小町は眼鏡店勤務のOL、あずさ(貫地谷しほり)や社長秘書みどり(村川絵梨)からの好意を感じつつも、その先の一歩が踏み込めない。しかし、縁は異なもの味なもの。小町が交渉に苦戦していた九州の地主、早登野庄一(伊武雅刀)は、意外なところでつながっていた。そして小玉は一計を案じ、小町とあずさに、無人駅のホームでふたりきりという絶好のシチュエーションを用意するのだが…。

僕達急行  A列車で行こう
(C)2012『僕達急行』製作委員会
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