2011(平成23年)/9/23公開 125分 カラー ビスタ 映倫番号:118920 G
配給:東映 製作:「僕たち」フィルム・パートナーズ
毎日を目的なく過ごしていた大学生が、ふと目にしたのはボランティア募金のパンフレット。そこには、「あなたの150万円の寄付で、カンボジアに教室が5つもある学校が建ちます!」とのキャッチコピーが。思わずノリで募金活動を始めた彼が、その活動の中で恋や友情、社会の問題に直面していく。映画初主演の向井理演じる主人公が、内戦の傷跡が残るカンボジアへの旅を通して、自分自身と世界を見つめ直す姿を活き活きと描き出す現役大学生が書いた実話を基にしたドラマ。
2005年8月、医大に通う大学2年生のコータ(向井理)は、友人の芝山(柄本佑)や矢野(窪田正孝)とそれなりに楽しい日常を過ごしていたが、何か物足りなく感じていた。ありきたりの毎日を変える何かがないだろうか…? そんなことを頭の隅で考えていたある日、ふと立ち寄った郵便局で海外支援案内のパンフレットに目がとまる。「子どもたちに屋根のある学校を。あなたの150万の寄付で、屋根がある学校が建ちます」そのパンフレットを手に取った瞬間、コータの明日は変わった――。コータはすぐに知り合い全員にメールで「カンボジアに学校を建てよう!」と送信。大半の友達がイタズラや無理だと相手にしない中、芝山や矢野に加え、合コンで知り合った本田(松坂桃李)が仲間に加わってくれた。夜のクラブでのナンパ、学校でのビラ配りなどで人集めに奔走してチャリティーイベントを何とか成功させた4人だったが、単なるお金集めだけでは意味がないと、今度は現地のリサーチをするためにカンボジアへスタディー・ツアーを敢行する。しかし、到着した東南アジアの最貧国。そこには、コータたちが想像している以上の現実が横たわっていた。地雷の残る村で生活しなければならない人たち、HIV感染者の現実、そして学校に行けない子どもたち…。現実を目の当たりにし、うなだれて帰国したコータたちを待っていたのは、日本での災難だった。イベントに協力してくれていたIT企業の社長が違法取引の容疑で逮捕され、サークルの評判はガタ落ち、さらにそれぞれの生き方や恋愛、将来の悩みで、ついに仲間割れまで起こしてしまう。果たして、コータたちは目標額を集めることができるのか?カンボジアの子どもたちのために学校を建てることができるのだろうか?