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わさお

WASAO

2011(平成23年)/3/5公開 116分 カラー ビスタ 映倫番号:118911 G
配給:東映 製作:「わさお」製作委員会

「もののけ姫」の舞台となった東北・白神山地。その北端に佇む町、青森県鯵ヶ沢。日本一美しい夕日でも知られるこの漁師町に、一頭の犬がいる。その名は“わさお”。秋田犬には珍しいフサフサ(わさわさ)の白い体毛を纏った、3歳のオス犬である。その独特な風貌と愛嬌のある表情から、今では、ブサかわ犬として、ブログをキッカケに瞬く間に全国的な人気者になったわさおだが、彼には、幼い日に飼い主に捨てられるという、悲しい過去があった。北の大自然に囲まれた小さな漁師町。そこに暮らす人々との心あたたまる交流を通して、わさおは、しだいに人間に心を開き、元来のやさしさを取り戻していく。しかし、わさおが、この町にやってきたのには、心に秘めた悲しい理由があった…。飼い主に捨てられた悲しい思い出を抱えて、心を閉ざしたわさおを、あたたかく迎え、やさしく見守る飼い主役を、自らも犬が大好きな、日本を代表する女優の1人である薬師丸ひろ子が演じる。さらには、わさおを演じるのは、わさお自身!全編一度も代役を使わず、全てをわさお自身で演じきる。脇を固める他の犬たちも、今回はあえて訓練犬を一匹も使わず、自然な演技と表情を引き出すことに成功。観た人誰もが、幸せな笑顔になれる、唯一無二の奇跡の映画がここに完成した。

わさお
(C)2011「わさお」製作委員会

ストーリー

手つかずの神秘的な原生林・白神山地。そのはずれにある小さな漁師町では、不思議な風貌をした、ライオンほどもある大きな白い犬を見たという噂が、相次いでいた。素っ気なくも、どこか愛らしいその犬は、町の人々を見守るように、ひっそり現れては、すぐに姿を消してしまうのだった。海辺で焼きイカ屋を営むセツ子の前にも、その、わさわさの白い毛に包まれた大きな犬は現れた。たくさんの捨て犬を深い愛情を持って育ててきたセツ子は、素っ気ないそぶりをみせるその犬にも、分け隔てのない愛情を注ぎ、わさわさの白い毛に包まれているところから“わさお”と名づけたその犬と、次第に心を通わせていく。ある時セツ子は、わさおの視線の先に、いつも、あきらという少年がいることに気づく。あきらを遠くから見守りながらも、決してあきらに近づこうとはしないわさお。実はわさおは子犬のとき、あきらに捨てられ、あきらに逢うために、東京からはるばる青森まで、旅をしてきたのだった。わさおの噂を耳にしながらも、わさおが、自分の飼っていた子犬だと気づかないあきら。そんなあきらを遠くからみつめるわさお。長い間入院していたあきらの母親が、手術を受けるというその夜、不安に駆られたあきらは、一人で母の病院に行こうとして、白神山中で、道に迷ってしまう。折しも、町では、白神山地に熊が出るという情報が出ている時だった。あきらが行方不明になったという知らせをうけて、セツ子をはじめ、町の人々は、騒然とする。そんな中、あきらの危険を、いち早く察知したのは、あの、わさおだった。白神山地に向かって、ひた走るわさお。―わさおと人間は、再び心を通わすことができるのか?

わさお
(C)2011「わさお」製作委員会
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