2012(平成24年)/9/29公開 75分 カラー ビスタ 映倫番号:119289 G
配給:東映 製作:アシュラ製作委員会
描かれる人間の業の愚かさと哀しさ。それでも何としても生きていこうとする人間の強さ、美しさ。人間とは、生きる意味とは、そして生きていくための強さとは。アシュラが突きつけるその強烈かつ根源的なメッセージに、さとうけいいち監督をはじめ多くのキャストとスタッフが共感し集結した。今だからこそ必要な何かを伝えるために――。40年もの時を越え、衝撃作に込められた真実がいま明かされる。
15世紀中期、相次ぐ洪水、旱魃(かんばつ)、飢饉で荒野と化した京都。それに追い打ちをかけるように始まった日本史上最大の内戦・応仁の乱。その死者数・行方不明者はあまりに膨大で、歴史のページには刻むこともできなかった。こんな時代に産み落とされたアシュラは、ケダモノとしてサバイバルを続けながら生き抜いていく。そんな時一人の少女・若狭の優しさと愛、そして法師の教えに触れ、アシュラは次第に人間性を備えていく。言葉を覚え、笑い、喜ぶ日々。しかしそれは苦しみと悲しみの始まりでもあった。やがて天災と貧困が起こり、人間性を失っていく人々。ついには若狭さえも……。果たしてアシュラの運命は?