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さいはてにて やさしい香りと待ちながら

The Furthest End Awaits

2015(平成27年)/2/28公開 118分 カラー シネマスコープ 映倫番号:119915 G
配給:東映 製作:「さいはてにて」製作委員会

物語の主人公は故郷である奥能登に帰り、焙煎珈琲店を開いた“岬”と、この地に住むシングルマザーの“絵里子”。本作は、珈琲の芳しい香りと奥能登の自然に抱かれながら、支え合って生きていくふたりの女性と、その子どもたちの日常を通じ、人と交わることの喜びを紡ぐ珠玉のヒューマンドラマだ。美味しい一杯の珈琲が頑なだった心を溶かし、“さいはて”の地で本当の自分に還る女性たち。雄々しい海と澄み切った空、降り注ぐやさしい陽射しに見守られながら、彼女たちは今日も寄り添い合い生きていく。

さいはてにて やさしい香りと待ちながら
(C)2015「さいはてにて」製作委員会

ストーリー

奥能登の日本海、“さいはて”の海辺に吉田 岬がやって来る。岬は朽ちかけた舟小屋を改装し、焙煎珈琲店「ヨダカ珈琲」として営業を開始する。「ヨダカ珈琲」の向かいには一軒の民宿が建っていた。そこに住むのはシングルマザーの山崎絵里子とその娘・有沙、息子の翔太。生活のため、金沢で働く絵里子はしばしば、幼い姉弟を置いて家を空ける。絵里子にとっての、頼りの祖母・山崎由希子も今は入院中。時折訪ねてくる絵里子の恋人の男も、姉弟にとっては恐怖の存在でしかない。幼い姉弟はたったふたり、肩を寄せ合って母のいない日を過ごしていた。そんな中、海辺に出来た珈琲店に興味津々となる。岬は姉弟に手を差し伸べ、ふたりも次第に岬に心を開いていく。一方、母・絵里子は生き方も価値観もすべてが異なる岬に当初は嫌悪感を抱いていた。だが、偶然にも岬の危機を救ったことにより状況が一変。一杯の珈琲がふたりの傷ついた心を癒し、ふたりの友情を育んでいく…。そして「ヨダカ珈琲」には、有沙の担任教師の城山 恵をはじめ、地元の人々が集まるようになり、店には女性ふたりと幼い姉弟の笑顔が溢れ出す。こうして“さいはて”の地は、岬にとっての“かけがえのない場所”になっていく。そんな中、絵里子は岬が珠洲にやって来た本当の理由を知ることに。それは、漁師だった岬の父にまつわるもの。そして父について衝撃の事実が岬にもたらされ…。

さいはてにて やさしい香りと待ちながら
(C)2015「さいはてにて」製作委員会
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