2018(平成30年)/6/30公開 130分 カラー シネスコ 映倫番号:121407 G
配給:東映 製作:エイベックス通信放送
町田康によって2004年に記された小説『パンク侍、斬られて候』はこの世界の縮図であり、そして予言書である。それはつまり、人間が起こすことができる破壊の臨界点と、人間がかすかに保てる希望の可能性であった。映画『パンク侍、斬られて候』はその恐るべきディストピア小説を可視化する。アニメーションではなく、実写でだ。これは映画という名の劇薬だ。この映画に一千万人が共鳴したら、日本は終わるかもしれない。いや、この上ない幸福が訪れるかもしれない。
ある日、とある街道に一人の浪人・掛十之進があらわれ、巡礼の物乞いを突如斬りつける。自らを超人的剣客と表す掛は「この者たちは、いずれこの土地に恐るべき災いをもたらす」と語る。
超人的剣客にしてプータローで超テキトー!掛十之進。
黒和藩の筆頭家老にして掛十之進のハッタリを利用する超キレモノ!内藤帯刀。
黒和藩の藩主で別名正論公、ザ・お殿様の超カタブツ!黒和直仁。
大浦の家臣で窮地に陥ると気絶する特異体質を持つ超ゆとり!幕暮孫兵衛。
内藤の家臣で屁高村で猿回しの才能を開花させる超チキン!長岡主馬。
幼少から犬猿の仲である内藤の策にはまって失脚の超キュート!大浦主膳。
腹ふり党の極悪非道な元幹部の超カリスマ!茶山半郎。
ミステリアスな超マドンナ、ろん。
大浦から掛十之進の暗殺依頼を受けた刺客。超アサシン!真鍋五千郎。
想像を絶する阿呆だが念動力を使う超エスパー!オサム。
内藤が放った密偵で、ろんに激しい恋心を抱く超うぬぼれ!江下レの魂次。
国中の猿を集める力を持つ超サル!大臼延珍。
・・・と、次々とあらわれるクセもの12人。ある隠密ミッションの発令によって始まる前代未聞のハッタリ合戦。そして一人の女をめぐる恋の行方と、一人の猿が語り出す驚きの秘密。驚天動地の戦いがはじまった!