2007(平成19年)/8/18公開 119分 カラー アメリカンビスタ 映倫番号:117682 一般
配給:角川映画 製作:ダイアックス
『なごり雪』に続く大林宣彦・大分三部作の第二弾。伊勢正三「22才の別れ」をモチーフに描く、母娘二代にわたるあまりに切ない日本の恋の物語。福岡、大分、津久見、臼杵といった街々を背景に描く、30年あまりの激動の時代の中で日本人が失ってきた人の心の思いへの哀切な叙事詩。
福岡市の商社に勤める川野俊郎(筧利夫)は、1960年代生まれの44歳。社内には煮え切らない関係を続ける37歳の有美(清水美砂)がいるが、お互いに一歩を踏み出す勇気はない。ある日、ずぶ濡れで駆け込んだコンビニのレジで「22才の別れ」を口ずさむ少女、花鈴(鈴木聖奈)に出逢う。ふとしたことから親しくなった俊郎は、コンビニを辞めた花鈴にいきなり「援交して」と言われ戸惑うが、なにか不思議な縁を感じ、放っておくことができず家に招き入れる。しかし花鈴の身上を聞いた俊郎は信じられない事実に衝撃を受ける。花鈴はかつて22才の誕生日に別れた恋人、葉子(中村美鈴)にまつわることだった。