2010(平成22年)/12/18公開 133分 カラー アメリカンビスタ 映倫番号:118724 一般
配給:ワーナー・ブラザース映画 製作:「最後の忠臣蔵」製作委員会
『最後の忠臣蔵』は、海外メジャーとして洋画をヒットさせ続けるワーナーエンターテイメントジャパンが、日本人の風土、文化に沿った映画製作を目指すローカル・プロダクションの本格的第1弾として発信する。ワーナーエンターテイメントジャパンのウィリアム・アイアトンは、「毎年12月14日が近付くと、日本人の心を騒がせる忠臣蔵、それは、映画や舞台などで、300年にわたって語り継がれてきた史実であり、主君への忠義、武士の心というテーマは、世界の人々にも必ず届くと確信している」と語る。
赤穂浪士の中に、討入り後の使命を与えられた二人の生き残りがいた。一人は討入り後、切腹の列に加わることを許されず、大石内蔵助から「真実を後世に伝え、浪士の遺族を援助せよ」との密命を受けた寺坂吉右衛門。そしてもう一人は、討入り前夜に忽然と姿を消した瀬尾孫左衛門である。孫左衛門は、まもなく生まれてくる内蔵助の隠し子を守り抜くという極秘の使命を内蔵助本人から直々に受けていた……。討入りから16年間、名誉の死を許されなかった二人は、それぞれの使命を果たすためだけに懸命に生きてきた。吉右衛門は赤穂浪士の遺族を捜して全国を渡り歩き、遂に最後の一人にたどり着く。一方、孫左衛門は武士の身分までも捨て素性を隠し、可音と名付けた内蔵助の忘れ形見を密かに育てあげる。やがて凛とした気品を備えた美しい娘に成長した可音は、天下の豪商・茶屋四郎次郎の嫡男・修一郎に見初められる。可音を名家に嫁がせれば、孫左衛門の使命もまた終わるのだった。そんな中、かつては厚い友情で結ばれ、主君のために命を捧げようと誓い合った二人が再会する。かたや命惜しさに逃げた裏切り者、かたや英雄になれなかった死に損ないとして。
第53回ブルーリボン賞新人賞受賞、第20回日本映画批評家大賞新人女優賞受賞、第35回日本アカデミー賞新人賞受賞、第84回キネマ旬報新人女優賞受賞、第35回日本アカデミー賞美術賞受賞