2011(平成23年)/12/10公開 136分 カラー スコープ 映倫番号:119004 一般
配給:東宝 製作:「源氏物語千年の謎」製作委員会
構想5年―。 現実と虚構が時空を超える、スペクタクルな『源氏物語』を目撃する!「人間失格」に続き日本が世界に誇る文学を新感覚の着想で映画化!
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舞台は絢爛豪華なる光とは裏腹に魑魅魍魎が蠢く闇の平安時代。御堂関白、藤原道長はその栄華をさらに永遠のものとするため、一条天皇に嫁いだ娘・彰子に帝の血を引く子を宿すべく、一人の女性に命を下した。「捕らえるのだ、帝のお心を。そなたの書く物語の力で、わが娘、彰子の元に一時でも長く帝を留め置くのだ。それが出来るのはそなたしかおらぬ!」道長を見つめるその女性こそ紫式部であった。その日から式部の手にした筆は生き物のように紙の上を躍りはじめる。道長への思いを深く心に秘めながら。式部の紡ぎはじめた物語・・・今上帝(きんじょうてい)に溺愛され帝の子を身ごもった桐壺更衣(きりつぼのこうい)。帝の第一后・弘徽殿女御(こきでんのにょうご)は彼女に深く嫉妬し、その“念”で桐壺更衣を亡き者とした。しかし、彼女の子は無事にうぶ声を上げ、光源氏と名づけられ、桐壺更衣と瓜二つの美貌をもつ藤壺中宮(ふじつぼのちゅうぐう)に大切に育てられた。やがて光は宮中の女性すべての心を奪うほどの絶世の美男に成長する。養母・藤壺への深い愛を抱きながら、艶やかな大人の色香を放つ六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)、はかなげで、つつましやかに光を包む夕顔、そして正妻・葵の上(あおいのうえ)との交わりの中でやがて光源氏は女の心の奥深いところに棲む嫉妬という名の魔物に追い詰められはじめる・・・。